【7月26日 東方新報】中国の乳幼児用配合粉ミルクの登録制度が実施され、業界内の競争も白熱してきた。米ワイス(Wyeth)、ミード・ジョンソン・ニュートリション(Mead Johnson Nutrition)といった大型外資が水面下で市場シェアを獲得しようとする中、中国産粉ミルク企業は、製品の差別化を図ることで突破口を見出そうとしている。

 最近では「4級」「5級都」市が「1級」「2級都市」に代わり、外資系粉ミルク争奪戦の中心となっている。

 乳幼児用配合粉ミルクの登録制度は2018年1月1月から正式に始動し、業界情勢にも徐々に変化が現れている。

「ブランド第一」が「数量で制する」方法に変わりつつある。企業は細分化された市場で生き残るため、特色のある製品を開発し始めている。最も変化が顕著なのは、ニッチ製品が相次いで市場に参入し、急成長をしていることだ。

 中国の「西蔵高原之宝ヤク乳業(Treasure of Plateau Yak Dairy Industry)」は先日、乳幼児用のヤクミルク配合の粉ミルクを市場に売り出すと発表。中国で初めて登録されたヤクミルク配合の粉ミルクとなり、明確な差別化を図った製品として、期待されている。

 米調査会社ニールセン(Nielsen)のデータによると、17年9月時点で、中国メーカーの同国内での市場シェアは増えたものの、まだ28.5%と低く、外資が56.2%を占めていた。粉ミルク登録制度の刺激の下、中国産粉ミルクは製品の差別化が重要になってきている。(c)東方新報/AFPBB News