【7月25日 AFP】(更新)パキスタンで総選挙の投票が行われている25日、南西部バルチスタン(Balochistan)州の州都クエッタ(Quetta)で投票所を狙った自爆攻撃があり、少なくとも30人が死亡、数十人が負傷した。当局が明らかにした。また、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が傘下のプロパガンダ機関アマック(Amaq)を通じて犯行声明を出した。

 地元当局者はAFPに対し「(自爆犯の男は)投票所に入ろうとした。警察が制止しようとすると、男は自爆した」と語った。

 パキスタンで最も貧しく政情が不安定なバルチスタン州では、イスラム過激派や分離独立派による暴動が相次いでいる。今回も選挙運動期間は短かったものの荒れ、爆破事件も複数起きた。その中には今月153人の死者を出し、同国史上最悪の惨事となった自爆攻撃も含まれており、ISが犯行声明を出している。

 また選挙当日の州内では、クズダル(Khuzdar)地区コシク(Koshk)村の投票所に手りゅう弾が投げ込まれ、警察官1人が死亡、3人が負傷する事件も起きている。

 パキスタン全土では総選挙の安全を確保するため、軍37万人以上、警察官45万人が配備されている。(c)AFP