■UEFAの報告書は「うわさ」に基づく?

 海辺のホテルを保有し、かつてはあるテレビ局を経営していたスカンデルベウのタカイ会長は、自身が「クラブの不法行為に関して重要な役割」を果たし、また違法賭博企業と関係があるというUEFAの主張に対して怒りをあらわにしている。

 54歳のタカイ会長はいかなる悪事についても断固として否定し、「BFDSの存在を普及」させるために、UEFAは「小規模予算の小さなクラブしか持たない小さな国家である」アルバニアを、恣意(しい)的に利用していると主張した。

 同氏はAFPに対し、「オッズの変動から浮かび上がる疑惑に基づいて、UEFAは西欧のチームに対してこのような手段を取りたがらないだろう」と語っている。

 また近年引退を発表し、GKから指導者に転身したスカンデルベウのオルゲス・シェヒ(Orges Shehi)監督も「実際の証拠ではなく、うわさによって成り立った」報告書に気分を害されたと話している。

 さらにUEFAは、シェヒ氏が関与した少なくとも46のプレーにより試合が疑わしいものになったと書き留めている。

 シェヒ氏は、「フットボールは精密科学ではない。より深刻なミスはいつだって目にする」と語る。