■八百長の疑惑は53試合

 試合に関連する賭博の不自然な動きを追跡し調査する賭博不正検知システム(BFDS)によれば、2010年以降に行われた53試合でスカンデルベウに八百長があったとUEFAは見積もっている。

 UEFAはこれらの八百長について「継続的かつ周期的に行われた」と述べており、国内リーグや欧州カップ戦、さらには「親善試合さえも」含まれていたと明かしている。

 スカンデルベウのスタッフや選手は無実を主張し続けているが、多くの試合には長年の疑惑が持たれている。

 例えば2015年7月に行われた試合で、スカンデルベウは北アイルランドのクルセイダーズ(FC Crusaders)に90分を終えた段階で2-1とリードしていたが、その命運は急転した。

 UEFAによれば、試合中に4ゴール以上が決まるという条件にこの試合の終了時点で「数十万ドル」が賭けられていたという。クルセイダーズは、スカンデルベウのDFとGKが簡単なミスを犯したことで後半アディショナルタイムの数分間に2ゴールを挙げ、試合は2-3になった。

 クルセイダーズのGKショーン・オニール(Sean O'Neill)は当時、ツイッター(Twitter)に「今夜行われた試合をUEFAが調査しなかったらおかしい」と投稿していた。