【7月27日 AFP】パキスタン北西部のヘロシャー(Heroshah)周辺地域では、劇的な変化が起きていた。乾燥した丘陵地帯が、今では地平線まで続く森林になっている。森林破壊を食い止めるために数十万本もの木が植えられたのだ。

 2015年と2016年、同地には、成長が早いユーカリの木90万本以上が約1万6000人の人々によって規則的な間隔で植えられた。多大な労力を要する作業だが、北部カイバルパクトゥンクワ(Khyber Pakhtunkhwa)州のごく一部での活動にすぎない。

 この地域の再緑化プロジェクトを担当したペルバイズ・マナン(Pervaiz Manan)氏が、「昔は焦土のような土地だった。それが今では緑の金色に輝いている」と話して示した昔の写真には、単調な風景に丈の高い草木がまばらに生えている様子が写っているだけだ。

 マナン氏によれば、新たに植えた木々には、この地域の自然の美をよみがえらせ、土地の侵食を食い止めるだけではなく、気候変動を和らげて洪水の発生率を抑え、降水量を増加させる役割も期待されている。(c)AFP