【7月24日 AFP】(更新)ギリシャの首都アテネ周辺の森林や村で23日に発生した大規模な火災では、これまでに50人が死亡、170人が負傷した。うち11人は重傷だという。24日現在、当局は海岸沿いの地域に取り残された住民や観光客らの退避を急いでいる。

 当局は当初、24人が死亡、150人超が負傷したと発表していたが、アテネの北東40キロに位置する沿岸リゾート地マティ(Mati)の邸宅の庭で26人の遺体が発見されたとの報告が赤十字社(Red Cross)から入ったことから、死者数は一気に倍増した。

 現場入りしたAFPカメラマンが目撃した複数の遺体は、黒焦げ状態で重なり合っていた。海へ逃げようとしていて炎に包まれたものとみられる。

 パノス・スクルレティス(Panos Skourletis)内相は、さらなる不明者がいるかどうか、救助隊が捜索を続けていると明らかにした。

 国民保護当局者は公営放送ERTに対し、「これは国家的な悲劇だ」と語った。(c)AFP