【7月24日 AFP】ロシアのモスクワ市裁判所は23日、サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)決勝でピッチに乱入したとして15日間の禁錮刑を受けた同国のパンクバンド「プッシー・ライオット(Pussy Riot)」の上訴を棄却した。

 バンドのメンバーであるベロニカ・ニクルシナ(Veronika Nikulshina)、オルガ・クラチェワ(Olga Kuracheva)、オルガ・パクツソワ(Olga Pakhtusova)、ピョートル・べルジロフ(Pyotr Verzilov)の4被告は、今月15日にモスクワのルジニキ・スタジアム(Luzhniki Stadium)で行われたフランス対クロアチアのサッカーW杯決勝で、警察官に扮装(ふんそう)してピッチに乱入し、試合を一時中断させたとして、先週の裁判で有罪判決を受けていた。

 バンド側はコメント文や動画も利用した今回の抗議活動について、ロシア警察による虐待を知らしめるためだと主張。当日の犯行はロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領やフランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領、そして数百万人に上る世界中の視聴者に目撃された。

 25日には違法に警察官の制服を着たとして、それぞれが聴取を受けることになっており、軽い罰金刑を受ける可能性がある。(c)AFP