【7月23日 AFP】(更新、写真追加)カナダ・トロントのグリークタウン(Greektown)地区で22日夜、男が発砲する事件があり、容疑者の男を含む2人が死亡、13人が負傷した。地元警察当局が発表した。

 トロント市警によると、午後10時(日本時間23日午前11時)ごろに通報があった。拳銃で撃たれた被害者14人のうち、女性1人が死亡、女児1人が重体だという。現場のダンフォース通り(Danforth St.)は武装した警官らによって封鎖されている。

 地元紙トロント・スター(Toronto Star)はマーク・ソーンダース(Mark Saunders)市警本部長の話として、容疑者の男は「銃撃戦」の末に死亡したと伝えた。

 これに先立ち、グローバル・ニュース(Global News)は警察筋の情報として、容疑者の男は警察に向けて発砲した後、自殺したと報じていた。

 地元メディアが伝えた目撃者の証言によれば、20発ほど銃声が響き、銃弾を再装填する音も数回聞こえたという。近くのレストランで家族と食事中だったという女性は、CBCニュースに対し、爆竹を鳴らすような音が10~15回した後、悲鳴が聞こえたと語った。

 カナダは米国と異なり、銃による暴力事件は比較的少ない。しかし、最大都市トロントでは今年に入って既に200件超の発砲事件が発生し、うち20件以上で死者が出ている。(c)AFP