【7月23日 AFP】18F1第11戦ドイツGP(German Grand Prix 2018)は22日、決勝が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、14番グリッドから大逆転優勝を飾り、「こんなレースは初めてだ」とコメントした。

 メルセデスと新たに2年間の大型契約を結んでから3日後、4度の総合優勝を誇るハミルトンが奇跡の逆転劇を演じた。2位にバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が入り、メルセデスが地元ドイツで初のワンツーフィニッシュを果たした。

 ハミルトンはセーフティーカーが出動した際、チームからのピットインの指示が二転三転したため、ピットエントリーとトラックを分ける白線をカットした。レース後にスチュワードはこれを調査したが、規律違反があったものの厳重注意にとどめると発表している。

 マシントラブルで21日の予選Q2を走れず、この日は14番グリッドからスタートしたハミルトンは、難しいコンディションの中で技術、スピード、戦略を駆使して次々と順位を上げた。

「あのポジションからのスタートではとても厳しいものがあり、逆転はほぼあり得ないという状況だったが、それでも信じなければならなかった。レース前に長い時間祈った。気を引き締めて落ち着きを保ちたかった。チームは素晴らしい仕事をした」

「雨が降った時にチャンスがあると分かった。セーフティーカー出動の後は何が起きるか分からないからね。メルセデスのホームグラウンドで優勝し、さらにワンツーフィニッシュができたのは最高。僕たちにとって素晴らしい一日になった。こんなレースは初めてだ。長年レースに出ているが、どこで自分にとって最高のレースができるかなんて誰にも分からないね」

 今季4勝目を挙げたハミルトンは、通算66勝のうち44勝をメルセデスで挙げている。通算5度目の年間王者を目指すハミルトンは、クラッシュしてリタイアに終わったフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)を抜き、総合順位のポイント差を17としている。

 3位にはフェラーリのキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)が入り、以下レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)、ルノー(Renault)のニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)、ハース(Haas F1 Team)のロマン・グロージャン(Romain Grosjean)、フォースインディア(Force India)勢のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)とエステバン・オコン(Esteban Ocon)が続いた。

 また、9位にはザウバー(Sauber)のマーカス・エリクソン(Marcus Ericsson)が入り、トロ・ロッソ(Toro Rosso)のブレンドン・ハートレー(Brendon Hartley)が10位に入賞した。(c)AFP