【7月22日 AFP】ボクシング、WBO世界スーパーウエルター級タイトルマッチが21日、米ネバダ州ラスベガスのハードロック・ホテル&カジノ(Hard Rock Hotel and Casino)で開催され、王者ハイメ・ムンギア(Jaime Munguia、メキシコ)が判定3-0(116-111、119-110、119-108)でリアム・スミス(Liam Smith、英国)に勝利し、タイトル防衛に成功した。

 無敗を維持した21歳のムンギアは、戦績を30勝(25KO)に伸ばし、サウル・アルバレス(Saul Alvarez、メキシコ)に続いてスミスに勝利した2人目の選手となった。

 KO勝ちこそならなかったムンギアだが、判定では大差をつけた。6回終盤にはスミスの側頭部に左フックを入れてダウンを奪い、9回にも強烈なボディーブローでスミスを苦しめた。

 ムンギアは「すごく良い試合ができた。タフなファイトだった。KOは狙っていたし、KOを取りに行った。真のメキシコ人として、いつも通り全身全霊でファイトした」とコメントした。

 一方、元王者のスミスはこれで26勝2敗1分け。これがラスベガスデビュー戦だったスミスは、2015年にジョン・トンプソン(John Thompson、米国)から7回TKO勝ちを収めて同級チャンピオンとなった後、2016年にアルバレスに王座を明け渡していたが、タイトルを奪還することはできなかった。

 しかし、全体としては劣勢だったスミスは、それでも最後まで戦い続け、2400人の観客の前で試合の最後のパンチをヒットさせたのもスミスだった。

 スミスは「タフな相手だった。判定に持ち込まれたが問題ない。これも経験だ」とコメントした。(c)AFP