【7月22日 AFP】ベトナムの防災当局は21日、同国北部を襲った台風による洪水で少なくとも10人が死亡したと明らかにした。

 台風9号(アジア名:ソンティン、Son Tinh)は18日夜にベトナムに上陸し、タインホア(Thanh Hoa)省とゲアン(Nghe An)省でインフラや農作物に損害をもたらした。

 防災当局がオンライン上で発表した情報によると、山岳地帯の北部タインホア省とイエンバイ(Yen Bai)省で少なくとも10人が死亡し、11人が行方不明となっている。

 家屋およそ4000棟が損壊し、広い範囲で農作物が壊滅状態となった。首都ハノイでも一部の道路が水に漬かった。当局は今後も引き続き大雨に警戒するよう呼び掛けている。

 ベトナムはモンスーン期間中、嵐や洪水による被害を受けやすく、毎年大勢の住民が犠牲になっている。政府によると昨年の自然災害による死者は389人で被害総額は26億ドル(約2900億円)に上った。(c)AFP