【7月20日 AFP】韓国のソウル中央地裁(Seoul Central District Court)は20日、朴槿恵(パク・クネ、Park Geun-Hye)前大統領(66)が国の情報機関から裏金を受け取ったとされる事件で、国庫損失の罪に問われた朴被告に懲役6年の実刑判決を言い渡した。また、当時の与党の候補者選びに不正介入した公職選挙法違反で懲役2年を言い渡した。

 ソウル中央地裁は、朴被告が情報機関の国家情報院(NIS)から33億ウォン(約3億3000万円)の裏金を受け取ったのは国庫損失罪に当たると判断した。朴被告は20日の公判には出廷しなかった。

 韓国初の女性大統領だった朴被告は昨年、数々の汚職疑惑に抗議する大規模な街頭デモが相次ぐ中、弾劾で失職した。既に今年4月に汚職や職権乱用の罪で懲役24年の有罪判決を受けており、刑期を合算すると懲役32年となる。映像はソウル中央地裁前で行われた朴被告の釈放を求める支持者らのデモ。(c)AFP