【7月21日 AFP】男子ゴルフの米国ツアーメジャー第3戦、第147回全英オープン(The 147th Open Championship)は20日、英カーヌスティ(Carnoustie)のカーヌスティ・ゴルフリンクス(Carnoustie Golf Links)で2日目が行われ、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は2日連続でイーブンパー「71」とスコアを伸ばせなかった。

 首位と6打差の29位タイで予選通過を決めたウッズだが、最終18番のバーディーパットがカップをわずかに外れると、開始の1番と同じような結末に首を振ってフラストレーションをあらわにした。

 メジャー通算14勝を誇る42歳はホールアウト後、「もう少しきれいなラウンドができたと思う」と悔やむと、「昨日はもう少し良いプレーができた。きょうはそこまで良くなかったが、パー5(14番)でやっとバーディーが取れたのは前向きな要素かな」と続けた。

 2番と3番で立て続けにボギーをたたき、最悪の出だしを切ったウッズは、続く4番と5番で連続バーディーを奪ってスコアを戻した。5年ぶりのメジャータイトルを目指す元王者は、ティーショットを大きく外した2番では、もっとスコアを落としていてもおかしくなかったと振り返っている。

「観客にかなり下がってもらった。もしかしたら気づいたかもしれないが、40ヤード近く下がってもらったよ」とすると、「(ラフからの2打目は)シャフトが芝にとられて、ひっかかってしまった。グリーンまでフルウエッジで打てるところまで出せたのは本当に幸運だった」と続けた。

 しかしながら、以前のウッズであれば2バーディーを奪って勢いをつけたかもしれないが、この日は流れに乗ることができなかった。9番でボギーをたたき、1オーバーで前半を折り返すと、11番と14番ではバーディーを取って一時1アンダーとスコアを伸ばしたが、結局16番で再びボギーを記録し、振り出しに戻ってしまった。

 苦しいゴルフとはなったが、考えうる最高の状態で3年ぶりに全英に帰ってきたウッズが、週末には本領を発揮し始めるのではないかと、前を走る選手たちは警戒するだろう。ラウンド後にはジムでトレーニングをすると明かしたウッズは、優勝を目指して持っているものを全て出し尽くすとファンに誓っている。

「今は(首位のザック・ジョンソン<Zach Johnson、米国>に)6打差をつけられてしまっているが、最後にはもっと近づいているだろう。優勝争いは混戦になるだろうし、自分もその中にいると確信している」 (c)AFP/Pirate IRWIN