【7月21日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するザウバー(Sauber)のフレデリック・バスール(Frederic Vasseur)代表は20日、シャルル・ルクレール(Charles Leclerc)との交換トレードで、フェラーリ(Ferrari)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)が古巣に復帰する可能性について除外しない姿勢を示した。

 メルセデスAMG(Mercedes AMG)がルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)とバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)の残留を発表し、2019年シーズンのドライバー市場が活発化する中、フェラーリでのライコネンのシートに注目が集まっている。

 モナコ出身の20歳の新鋭でフェラーリの育成ドライバーであるルクレールは、今季開幕戦のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2018)でF1デビューを果たし、ルーキーシーズンを戦っている中で素晴らしいパフォーマンスを発揮しており、フェラーリがラインアップの変更を決断した場合、ドライバーズ選手権で現在トップを走るセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)の来季の相棒候補に挙げられる可能性がある。

 2007年の世界王者で、2001年にザウバーでF1のキャリアを開始したライコネンが、古巣に復帰してフェラーリ「一門」にとどまることについて、バス―ル代表はチームとしては何の問題もないとしており、「マシンには最高の選手を乗せたい。これはチームにとって最も重要なことであり、パフォーマンスには一切妥協しない」と述べた。

「一度も勝ったことがない人間よりも、世界選手権覇者の方が好ましい。とにかく、パフォーマンスを注視する。私にとって最も重要なのは、来シーズンや将来において、最高のラインアップをそろえることだ。このことだけを考えている」

 第11戦ドイツGP(German Grand Prix 2018)が行われるホッケンハイム(Hockenheim)のパドックで、多くの移籍話が浮上したこの日、ウィリアムズ(Williams)の技術責任者を務めるパディ・ロウ(Paddy Lowe)氏は、カナダ出身の19歳、ランス・ストロール(Lance Stroll)のチーム残留もしくは離脱に関して、チームとしては柔軟な対応をするとしている。

 ウィリアムズが不本意なシーズンにもがいていることを受け、ストロールはフォースインディア(Force India)に移籍するとの報道がささやかれている。また、カナダで最も裕福な実業家の一人で億万長者の父親がバックにいることから、同選手は魅力的な選択肢とされている。(c)AFP