【7月21日 AFP】マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は20日、国連(UN)加盟諸国に対し、北朝鮮に対する厳格な経済制裁を完全な形で維持し、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が同国の核開発計画を放棄するよう圧力をかけ続けることを求めた。

 ポンペオ長官はこの日ニューヨークを訪れ、米朝首脳会談後初めて国連安全保障理事会に北朝鮮情勢をめぐる説明を行った。

 ポンペオ長官は1時間にわたる安保理会合の後、記者会見を行い、「われわれは金委員長が世界に約束した行動を実行するのを、この目で見る必要がある」と述べた。

 さらに同長官は、米国は北朝鮮が核・ミサイル開発による「のけ者」状態を抜け出せることを確信しているが、「そこに至るには制裁の完全な履行が求められる」とした。

 中国とロシアは、米国との対話を開始し、ミサイル実験を停止した北朝鮮への見返りとして、同国が制裁緩和の見通しを持てるようにすべきだと主張。だが米国のニッキー・ヘイリー(Nikki Haley)国連大使は、米国の北朝鮮外交を支える最善の方法は「制裁を緩めないこと」だと明言した。(c)AFP/Carole LANDRY