【7月20日 AFP】(更新)米ミズーリ州の人造湖テーブルロック湖(Table Rock Lake)で19日夜、31人を乗せた水陸両用の観光船が突然の嵐に見舞われ転覆・沈没し、17人の死亡が確認された。当局が明らかにした。

 乗客の一部は泳いで岸にたどり着いたが、20日朝の時点で4人が行方不明となっていた。ミズーリ州ハイウエーパトロール当局がAFPに明らかにしたところによると、その後の捜索で不明者全員の遺体が発見された。犠牲者の年齢は公表されていないが、当局によると複数の子どもが含まれている。また、警察によれば船の運転手も死亡した。

 7人が病院に搬送され、うち2人は重体となっている。事故の原因は嵐による突風だった。当時、他にもう1隻の観光船が湖に出ていたが、そちらは無事に帰還した。

 湖畔でレイクサイド・リゾート(Lakeside Resort)を営むリック・ケトルス(Rick Kettels)さんは、嵐について、どこからともなくやって来たように見えたと証言。「本当にあっという間だった」「人生の大半をここで過ごしているが、こんなに酷い嵐は今まで見たことがない」と語った。当時、地元気象台の警報は出ていなかったという。

 テーブルロック湖は、アーカンソー州との州境に近いミズーリ州南部にある人造湖で、人気の観光スポットとなっている。(c)AFP/Maggy Donaldson