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【7月20日 AFP】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は19日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビに到着し、3日間にわたる同国訪問を開始した。

 UAEアブダビ首長国のムハンマド・ビン・ザイド・ナハヤン(Mohammed bin Zayed al-Nahyan)皇太子は「これは歴史的な訪問で、両国民に成長と開発、繁栄をもたらすあらゆる分野における協力が、新たな段階にあることを示すものだ」と語った。

 UAEは前日、中国と新たに締結した協定の詳細を発表したばかり。その中には、石油探査協定や貿易協定が含まれている。

 また、ドバイの不動産開発大手エマール・プロパティーズ(Emaar Properties)も18日、UAE国内に中東最大のチャイナタウン(中国人街)を建設する計画を発表したところで、両国関係の深まりがうかがえる。

 中国はUAE最大の貿易相手国。UAEの財務省によると、2017年の非石油貿易は前年比15%増の533億ドル(約6兆円)超に上り、その90%以上を中国からUAEへの輸出が占めた。

 またUAEは昨年、約40億ドル(約4500億円)相当の石油を中国に輸出し、中国への石油供給国上位15か国にランクインしている。UAEの石油埋蔵量の96%はアブダビに集中している。

 習主席は今回、UAEのほか、セネガルやルワンダ、南アフリカを歴訪する。(c)AFP