【7月20日 AFP】ツール・ド・フランス(2018 Tour de France)は19日、第12ステージ(ブールサンモーリスからラルプデュエズ、175.5キロメートル)が行われ、チームスカイ(Team Sky)のゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)がステージ連勝を飾り、マイヨ・ジョーヌ(イエロージャージー)を維持した。

 接戦となった最後のスプリント勝負を制したトーマスは、チームサンウェブ(Team Sunweb)のトム・デュムラン(Tom Dumoulin、オランダ)に2秒差、上りのスペシャリストでアージェードゥゼル・ラ・モンディアル(AG2r - La Mondiale)のロマン・バルデ(Romain Bardet、フランス)に3秒差をつけトップでフィニッシュ。ラルプデュエズで頂点に立った初の英国選手となった。

 チームメートのクリス・フルーム(Chris Froome、英国)に1分39秒差、2017年のジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia 2017)を制したデュムランに1分50秒差をつけて総合首位に立つトーマスはレース後、「夢にも思わなかった」とすると、「メンタル勝負だった。このステージを勝てたのは本当に信じられない。とにかく(チームメートのエガン・)ベルナル(Egan Bernal、コロンビア)を追いかけるだけだった」と話した。

 一方、バーレーン・メリダ(Bahrain-Merida)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)はレース中のクラッシュで落車。首位と13秒差の7位でフィニッシュを果たしたが、脊椎を骨折したとして病院に搬送され、その後大会からのリタイアがチームドクターから発表された。2014年大会覇者のニバリは、警察のバイクと衝突したとみられており、チームは第13ステージの「スタートに間に合わない」としている。(c)AFP/Justin DAVIS