【7月19日 AFP】サッカーブラジル代表のアリソン(Alisson Ramses Becker)が、GKとしては史上最高額となる7500万ユーロ(約98億円)の移籍金でイングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)と5年契約を結ぶ見通しになったと、複数のメディアが18日に伝えた。

 イタリア・セリエAのASローマ(AS Roma)でプレーする25歳のアリソンは、リバプールとの話し合いの機会を与えられ、メディカルチェックを受けるためにW杯後の休暇を返上している。地元紙リバプール・エコー(Liverpool Echo)は「(アリソン獲得の)公式発表はこの1、2日以内に行われる予定」と伝えている。

 移籍金は7500万ユーロになると見込まれており、これは昨夏にプレミアのマンチェスター・シティ(Manchester City)がポルトガル1部のベンフィカ(Benfica)からエデルソン(Ederson Santana de Moraes)を獲得するために支払った額を上回る。

 リバプールは、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)決勝で悲惨なパフォーマンスを見せたロリス・カリウス(Loris Karius)に代わる新たなGKの獲得を切望していた。

 カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のインテルナシオナウ(Internacional)でプロキャリアをスタートさせたアリソンは、2016年にローマに加入する前には、チェルシー(Chelsea)との関係もうわさされていた。

 イタリアのガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)紙と提携しているウェブサイト、フォルツァ・ローマ(Forza Roma)は、アリソンがローマのチャンピーノ(Ciampino)空港に姿を見せたことを示す映像を投稿した。

 それによれば、アリソンはマンチェスター行きのプライベートジェットに搭乗する準備をしており、21日にメディカルチェックを受けるためリバプールに向かうという。アリソンは映像の中で、「ローマファンの皆さん、こんにちは。申し訳ないが今は何も言えないんだ。もう少ししたら全てを話す」と述べている。(c)AFP