【7月19日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、チェルシー(Chelsea)のマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)新監督は18日、エデン・アザール(Eden Hazard)とティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)の去就はチームの首脳陣次第であると話した。

 この日、就任会見に臨んだ59歳のサッリ監督は、移籍市場に関心を持っていないと認めた。このことは、チェルシーの首脳陣の耳に心地良く響くはずだ。なぜなら、前監督のアントニオ・コンテ(Antonio Conte)氏が2017年にプレミアリーグで優勝した後に首脳陣と激しく衝突した理由は、同氏が選手を補強する際に発言権を失っていたこと、さらには新戦力が退団した選手と同じ水準でなかったことをとがめていたからだ。

 アザールとクルトワはW杯ロシア大会(2018 World Cup)でベルギーを過去最高位となる3位に導くなど輝きを放ったが、クラブとの契約が満了に近づく両選手はスペインへの移籍がうわさされている。

 W杯の3位決定戦でイングランドに2-0で勝利した後、アザールは「何か違うものを見つけるときが来たかもしれない」と話しており、レアル・マドリード(Real Madrid)はアザールの獲得に2億ポンド(約295億円)を支払う準備ができていると報じられている。

 ナポリ(SSC Napoli)をイタリア・セリエAの上位に導き評価を得たサッリ監督は、最高の選手たちを残留させられれば、もちろん良いことだと述べた。

「世界有数の選手をずっと抱えていたいのは明らかなことだ」とコメントしたサッリ監督は、「それはどんな監督、クラブでも求めることだ。今後数日で移籍市場がどうなるか様子を見る必要がある」「私は、移籍市場にうんざりしている数少ない監督の一人だと思っている。選手の移籍について話したくないし、興味もない」と続けた。

 またサッリ監督はアザールについて「欧州で2、3本の指に入る選手」と表現し、実際に会ってみたいと述べた。しかし、現在アザールは休暇中であり、サッリ監督は電話をかけるだけでは不十分だと認めた。

「選手の目を見ることなくただ電話をしても、私は何の確信も抱かない」「私は彼らと直接面会したい。そして考えを明確にするためにも、選手にはトレーニングに4、5日は来てほしい」 (c)AFP