【7月19日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、サンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)とトロント・ラプターズ(Toronto Raptors)の間で大型トレードが成立した。カウィ・レナード(Kawhi Leonard)がラプターズに、デマー・デローザン(DeMar DeRozan)がスパーズに移籍する。両チームが18日に発表した。

 レナードとダニー・グリーン(Danny Green)をラプターズに放出したスパーズは、デローザンとヤコブ・ポエートル(Jakob Poeltl)に加え、2019年のドラフト1巡目指名権を得た。

 昨季、レナードは右大腿(だいたい)四頭筋を負傷して最初の27試合を欠場すると、その後も左肩を痛めるなど、わずか9試合の出場に終わった。スパーズのメディカルスタッフはレナードの復帰にゴーサインを出していたが、27歳の同選手は自身のドクターにセカンドオピニオンを求め、さらなるリハビリが必要と診断されていた。

 レナードが戦線を離脱するなかでスパーズは苦戦を強いられた。チームメートは復帰を促したが、レナードは戻ってこず、チームはプレーオフ1回戦でファイナルを制したゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)に敗れた。

 2014年にファイナルの最優秀選手(MVP)に選出されたレナードは、スパーズで過ごしたNBA7シーズンで平均16.3得点、6.2リバウンド、2.3アシストを記録。2016-17シーズンには自己最高の平均25.5得点をマークした。

 一方、ラプターズは昨季のイースタンカンファレンスで最高成績を収めたが、トップシードとして臨んだプレーオフでは、ファイナルに進んだクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)にスイープで敗れた。ラプターズはチーム史上最高成績を収めたが、プレーオフでは精彩を欠き、デローザンをはじめ選手は批判にさらされた。

 28歳のデローザンは、2016-17シーズンに自己最高の平均27.3得点をマーク。ラプターズで9シーズンを戦い、平均19.7得点、4.1リバウンド、3.1アシストを記録し、米国代表として2014年のバスケットボールW杯(FIBA Basketball World Cup)、2016年のリオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得している。(c)AFP