【7月19日 AFP】インド首都ニューデリー近郊で建設中の6階建ての建物が倒壊した事故で、現場では18日、救助隊員100人余りが鉄骨カッターやドリルを使い、がれきに閉じ込められた恐れのある人々の捜索・救助活動を続けた。救助当局によると、17日夜の事故発生以降、5人の遺体ががれきの中から収容された。

 がれきは大量の鉄筋やコンクリートからなり、救助当局者がAFPに語ったところによると、下に閉じ込められた人の正確な数はまだ分かっていない。

 目撃者や近隣住民の話では、行方不明者には1歳の子どももおり、この子どもを含む2家族ががれきの下にいるとみられる。両家族は数日前に引っ越してきたばかりだという。

 当局によれば、建物は隣にあった新築4階建ての集合住宅の上に崩れ落ちた。

 この2棟は同じ集合住宅群の一部。2000万人強の人口を抱えるデリー首都圏では、急増する人口に対応するため多くの衛星都市が急速に発展しており、この集合住宅群があるグレーターノイダ(Greater Noida)もその一つ。

 グレーターノイダは一部で建設事業が無秩序に増加し、規制が行き届いていないことで知られる。多くの事業で建築規定が無視され、基準に満たない資材を使ったコスト削減と手抜きが行われている。

 警察は今回の事故で、土地所有者を含む3人を逮捕した。(c)AFP