【7月18日 AFP】米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)のイーロン・マスク(Elon Musk)最高経営責任者(CEO)は18日、タイの洞窟に閉じ込められていた少年らの救出に貢献した英国人ダイバーを「小児愛男」呼ばわりしたことを謝罪し、発言を撤回した。この発言は広く怒りを買い、テスラの株価も一時急落していた。

 タイ語で「イノシシ」という名のサッカーチームの少年らの救出活動に参加したダイバーのバーノン・アンズワース(Vernon Unsworth)さんは、ミニ潜水艦を使って少年たちを救出するというマスク氏の提案は「売名行為」だと一蹴。その後マスク氏との舌戦が展開されたものの、マスク氏は18日、謝罪を表明した。

 マスク氏はツイッター(Twitter)に、「アンズワース氏の私に対する行為は、彼に対する私の行為を正当化するものではない。よって、私はアンズワース氏と私が代表を務める各社に謝罪する」「非は私にあり、私だけにある」と投稿した。

 マスク氏のアンズワースさんに対する度を越した批判は広く非難を呼び、それまでにもソーシャルメディア上で、米ニューヨークの金融街であるウォール街(Wall Street)のアナリストやジャーナリスト、スタッフらに対して攻撃を繰り返していたことから、マスク氏のリーダーシップについて懸念する声が上がっている。

 アンズワースさんは、狭くて曲がりくねり、浸水している洞窟からミニ潜水艦を使って少年らを救出するというマスク氏のプランは「役に立つ可能性は一切ない」と評していた。(c)AFP