【7月19日 AFP】ツール・ド・フランス(2018 Tour de France)は18日、第11ステージ(アルベールヴィルからラロジエール、108.5キロメートル)が行われ、チームスカイ(Team Sky)のゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)がステージ優勝を飾り、マイヨ・ジョーヌ(イエロージャージー)を獲得した。

 トーマスはレース最終盤にミッチェルトン・スコット(Mitchelton-Scott)のミケル・ニエベ(Mikel Nieve、スペイン)を抜き、そのまま首位でフィニッシュ。チームサンウェブ(Team Sunweb)のトム・デュムラン(Tom Dumoulin、オランダ)がトーマスと20秒差の2位に入り、総合連覇を目指すスカイのクリス・フルーム(Chris Froome、英国)が同タイムで3位に続いた。

「信じられない。まったく予想していなかった」と喜んだトーマスは、「(イエロージャージーに袖を通す)チャンスがあるのは知っていたが、他の選手がどういうレースをするかは分からなかった」と続けた。「イエロージャージーを着るのは最大の栄誉だ。昨年もチャレンジしたが、2年続けてそれに挑戦できるのは素晴らしいこと」

 昨年は第1ステージを制するなど計4日間にわたりイエロージャージーをまとったトーマスは、総合2位につけるチームメートのフルームに1分25秒の差をつけている。1分44秒差の総合3位にはデュムランがつけており、モビスター・チーム(Movistar Team)のミケル・ランダ(Mikel Landa、スペイン)は2分56秒差で7位となっている。

 一方、ディメンション・データ(Dimension Data)のマーク・カヴェンディッシュ(Mark Cavendish、英国)は制限時間内にフィニッシュすることができず、キャリアを通じて初めて途中で大会を去ることになった。

 第10ステージではタイムカットを免れたカヴェンディッシュだったが、アルプスステージ3連戦の2日目に力尽きた。カヴェンディッシュは過去10大会で30回のステージ優勝を飾っている。

 また、カヴェンディッシュとチームメートのマーク・レンショー(Mark Renshaw、オーストラリア)のほか、カチューシャ・アルペシン(Team Katusha Alpecin)勢のマルセル・キッテル(Marcel Kittel、ドイツ)とリック・ツァベル(Rick Zabel、ドイツ)も制限時間に間に合わなかった。(c)AFP/Justin DAVIS