【7月18日 AFP】リビアの沖合で17日、沈没したゴムボートに乗っていた幼児1人と女性1人の遺体が、巡航していたNGOの救助スタッフらによって発見された。現場に居合わせたAFPカメラマンによると、生存していた女性1人も低体温症の症状がみられ、精神的なショックを受けているという。

 スペインのNGO「プロアクティバ・オープン・アームズ(Proactiva Open Arms)」によれば16日夜、貨物船とリビア沿岸警備隊の船の間でやり取りされた無線で、遭難したボートに気付き、首都トリポリから80カイリ(約150キロ)北東に位置する現場に救助スタッフらが駆け付けたという。

 救助スタッフらが発見したゴムボートは、完全に空気が抜けており、海面に浮かぶ木板の上に犠牲者の遺体が横たわっていた。

 生存者の女性は、アフリカ西部カメルーン出身の40歳の女性と特定された。救助船の医療チームによれば、この女性の容体は安定しているが、精神的なショックを受けており、「可能な限り早急に」身体及び精神面で治療を受ける必要があるという。(c)AFP/Fanny CARRIER