【7月18日 AFP】コカインの使用により出場停止処分が下されていたサッカーペルー代表のパオロ・ゲレーロ(Paolo Guerrero)は、今週再開されるカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部でフラメンゴ(Flamengo)の選手としてプレーすることが可能となった。17日、スイス連邦裁判所が認めた。

 5月下旬に同裁判所はスポーツ仲裁裁判所(CAS)が下した出場停止処分を一時的に保留にしており、これによりゲレーロはペルー代表としてW杯ロシア大会(2018 World Cup)に出場することが可能となった。

 この処分保留がW杯にのみ適応されるものなのかどうかが直ちに判明していなかったため、フラメンゴのファンの間ではゲレーロ抜きで戦わなければならないかもしれないという懸念が引き起こされていた。

 しかし、スイス連邦裁判所のスポークスマンはAFPに対し、5月末に下された決定は「裁判所が他の処置を承認する、あるいは最終的な判断が下されるまで効力を持つ」と述べた。

 昨年10月5日に行われたW杯予選の対アルゼンチン戦終了後、34歳のゲレーロは薬物検査で微量のコカインの陽性反応を示した。

 ゲレーロの出場停止期間は当初1年間だったが、昨年12月には上訴により6か月にまで軽減されていた。この出場停止処分は今年5月3日に終了し、ゲレーロは6月14日から7月15日まで開催されたW杯に出場する資格を保持していた。

 その後、ゲレーロは、この裁定をただ受け入れるのではなく、自らの潔白を明らかにするためCASに訴えたが、CASは6か月に軽減されたゲレーロの出場停止処分を14か月に延ばすことで対応していた。

 CASのマシュー・リーブ(Matthieu Reeb)事務総長は同日、AFPに対し、今月中にまとまるであろうCAS裁判官による決定を裏付ける根拠を受理すれば、スイス連邦裁判所がゲレーロに再び出場停止処分を科す可能性もあると話している。(c)AFP