【7月18日 AFP】19日に開幕する男子ゴルフの米国ツアーメジャー第3戦、第147回全英オープン(The 147th Open Championship)に、米国のスーパースターであるタイガー・ウッズ(Tiger Woods)が3年ぶりに帰ってくる。ウッズは大会に先立ち、長期的にみて自身15回目のメジャー制覇の可能性が最も高いのは全英オープンだと話している。

 かつて男子ゴルフ界を席巻したウッズは、2010年の度重なる不祥事や、何度もメスを入れた2014年からの腰の負傷の影響で、このところはタイトルから遠ざかっている。それでも42歳となったウッズは、大会の開幕を2日後に控えた記者会見で、カーヌスティ(Carnoustie)のリンクスは技術のあるベテランゴルファーに向いていると話した。

 ウッズはツアーに本格復帰を果たした2017年12月以降、時折だが全盛期の姿を見せており、今季はいくつかの大会で優勝を争った。全英オープンを過去に3回制しているウッズは、この大会が年長の選手に向いている理由について、2008年と2009年に50代で優勝を争ったグレッグ・ノーマン(Greg Norman)とトム・ワトソン(Tom Watson)を例に出して話している。

 予選落ちに終わった2015年大会以来、全英は久しぶりの出場となるウッズは、「長期的な見方で言えば、間違いなく『イエス』と言える。リンクスでは長くプレーする必要がないからね」とコメントした。

「オーガスタ(Augusta National Golf Club)のような場所は、巨大なボールパークにしてゴルフコースで、残念ながらその苦しみから逃れるのは難しい。しかし、リンクスではただボールを転がせばいい。飛距離よりも、創造性が重要な意味を持つんだ」

 ジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)氏のメジャー歴代最多18勝まで、あと4勝としているウッズは、全英オープンに戻って来られただけで、自分にとっては小さな勝利だとも話している。

「この大会にまた出場できるなんて想像できなかったときもあった。テレビで見るのは素晴らしいし、現地観戦はそれよりもはるかに良い。それでも、カーヌスティに戻って来られてありがたい。それが可能だとは思えない時期もあったが、驚いたことに、僕は今こうして今季3回目のメジャーを迎えている」

 2006年以来、全英制覇から遠ざかっているウッズは、ゆっくりと、しかし確実にトップレベルの力が戻ってきていると話している。

「大会ごとに感触は良くなっている。またゴルフがプレーでき始めているからね。自分のゴルフへの理解が深まっている感じがするし、それとともに経験も少し増えた。すべてがほんの少しずつ良くなっているよ」 (c)AFP/Pirate IRWIN