【7月18日 AFP】インドの首都ニューデリー近郊で17日夜、建設中だった6階建てビルが倒壊し、少なくとも2人が死亡した。当局によるとビルは隣接する4階建て集合住宅の上に崩れ落ち、住民らが生き埋めになっている恐れがある。

 ニューデリー東郊のベッドタウン、グレーター・ノイダ(Greater Noida)の倒壊現場では救急隊が鉄筋やコンクリートを取り除く作業を夜通し行い、18日朝にがれきの中から2人の遺体を発見した。その後も100人以上の救助隊員が鉄骨カッターや重機を使ってがれきを取り除きながら、捜索活動を続けている。

 地元消防当局の幹部によると、ビル倒壊時に両方の建物内にいた人数の確認は取れておらず、犠牲者の数は増える恐れがある。ビルの下敷きになった集合住宅の中に複数の家族がいたとの未確認情報もある。下敷きになった住宅も最近建設されたものだという。

 ビル倒壊に関連し、州警察は土地の所有者を含む3人を拘束した。

 インド首都圏の住宅コストが急騰する中、グレーター・ノイダでは中流家庭向け集合住宅の建設が無秩序な形で次々と進められており、報道によるとこうした不動産建設の多くでは政府の建築規制が無視され、建設費を浮かせるため業者が品質の悪い資材を使用しているという。(c)AFP