【7月18日 東方新報】中国国際航空(Air China)香港発大連(Dalian)行きのCA106便が10日、緊急降下したことについて、中国民用航空局は13日に行われた定例記者会見で、副操縦士が電子たばこを吸おうとして、客室へたばこの臭いが流れないように機長に報告せずに循環用ファンを止めようとしたが、誤ってエアコンを止めてしまったため、客室の酸素が不足したと発表した。

 民用航空局安全弁公室の喬以濱(Qiao Yibin)副巡視員は、「初期調査の結果、副操縦士が電子たばこを吸おうとして緊急事態を引き起こした。詳細については現在調査中で、法によって厳しく処罰する」と述べた。

 喬副巡視員によると、客室の緊急事態を察知した乗務員が、緊急事態の対応として客室の酸素ボンベを下ろし、高度3000メートル分を降下したものの、問題に気づいてエアコンをつけ直したという。

 乗客によると、10日午後7時すぎに離陸した後、客室乗務員が飲み物を配っている最中に、突然酸素ボンベが下りてきて、酸素ボンベを装着するよう指示するアナウンスが流れた。別の乗客は、「室内の温度が上がったので、エアコンのシステムが壊れてしまったかと怖くなった」と話していた。

 緊急降下した機体は同日午後10時31分に大連空港(Dalian International Airport)に着陸。乗客153人と乗組員9人にけがなどはなく、機体にも損傷はなかった。(c)東方新報/AFPBB News