【7月18日 AFP】サッカースペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属していたエリック・アビダル(Eric Abidal)氏への肝移植が臓器の不正取引によるものだったとの報道を受け、17日に同国の保健省は法に基づくものだったと発表した。

 臓器提供の監視を行っている同省は、移植が「法律と臨床診療実施の基準に沿って実施された」と発表した。移植が行われたバルセロナ市内のクリニックには、臓器提供者と受容者の出生証明書や他の書類が保管されていた。

 当局は、アビダル氏の臓器移植に違法な点があったのではないかとして、調査を行っていた。

 地元デジタル紙のエル・コンフィデンシアル(El Confidencial)は今月初旬、FCバルセロナがアビダル氏の肝臓を不正に入手していたとサンドロ・ロセイ(Sandro Rosell)元会長が主張する電話の盗聴内容を報じた。

 ロセイ氏は17日付のエルムンド(El Mundo)紙に掲載されたインタビューで、この報道を否定している。

 元フランス代表のアビダル氏は2012年4月にバルセロナの病院で肝臓移植の手術を受けており、1年後には選手キャリアを再開させ、2014年に現役を引退した。現在バルセロナのスポーツディレクターを務めるアビダル氏は、いとこが臓器提供者だと主張している。(c)AFP