【7月18日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)に初出場したアイスランド代表のヘイミル・ハルグリムソン(Heimir Hallgrimsson)監督が17日、辞任を発表した。

 ハルグリムソン監督は同国の首都レイキャビクで行われた記者会見で、「仮に私が続投しなければならなかったら、これまでと同じモチベーションで、これまで通りの準備をしていただろう。しかし、このような型が決まった慣習は、いつか行き詰まりをもたらす可能性がある」と話している。

 また51歳のハルグリムソン監督は、チームが新たな未来像を持つのは良いことだと述べた。

 アイスランドサッカー協会(KSI)は、ハルグリムソン氏に対して2年間の契約延長を望んでいた。

 同協会のグドニ・ベルグソン(Gudni Bergsson)会長は声明の中で、「ここ数年の素晴らしい働きぶりを考えれば、もちろんヘイミルが一番目の候補だった」とコメントした。

 ハルグリムソン監督は2011年、スウェーデン人のラルス・ラガーベック(Lars Lagerback)前監督の下でアシスタントコーチに就任。アイスランドが準々決勝に進出した欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)の終了後に指揮官に就くと、今回のW杯予選では、本大会で決勝に進んだクロアチアを含むグループでチームを首位に導いた。

 人口33万人のアイスランドは、W杯本大会に出場した最も小さな国となった。

 アイスランドはロシア大会の初戦でリオネル・メッシ(Lionel Messi)を擁するアルゼンチンと1-1で引き分けたが、その後ナイジェリアとクロアチアに敗れ敗退が決まった。

 ハルグリムソン氏は「とりわけ、このチームが持つ団結心の一部になれたことをうれしく思うし幸せだ」と語り、「このような良い状態でチームを去ることができたのは名誉だ」と続けた。

 KSIは新監督について、自国出身者と外国人で構成される候補者のリストを見直しているところだと発表している。

 アイスランドは9月8日、UEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2018-19)でスイスと対戦する。(c)AFP