【7月17日 AFP】都内で17日、日本政府と欧州連合(EU)による、「画期的」と評される経済連携協定(EPA)の署名式が行われた。

 安倍晋三(Shinzo Abe)首相の他、EU首脳が署名した今回の協定により、全世界の国内総生産(GDP)の3分の1近くをカバーする自由貿易圏が誕生することになる。

 欧州理事会(European Council)のドナルド・トゥスク(Donald Tusk)常任議長(EU大統領)は署名後、EUが妥結した史上最大の貿易協定について、「保護主義に対し、団結して立ち向かうという明確なメッセージを伝えている」と述べた。

 また欧州委員会(European Commission)のジャンクロード・ユンケル(Jean-Claude Juncker)委員長も、この協定で「貿易とは関税や障壁以上に、価値に関わるもの」であるというメッセージを伝えたとし、「保護主義では保護にならない」という見方を示した。

 両EU首脳と共に署名式に臨んだ安倍首相は今回の協定について、保護主義の動きが広がる中、日本とEUが自由貿易の旗手として世界をリードしていくという揺るぎない意志を示すものと評した。(c)AFP