【7月17日 AFP】英国のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)前外相(54)が、欧州連合(EU)懐疑派の英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)のコラムニストに復帰した。ジョンソン氏は先週、テリーザ・メイ(Theresa May)首相が示した妥協的なEU離脱(ブレグジット、Brexit)方針に反発して外相を辞任したばかり。

 16日付の同紙の1面には、「彼が帰ってきた」という見出しが掲載された。

 ブレグジットの是非を問う国民投票に向けた離脱派の活動で指導的な役割を果たしたジョンソン氏は、2016年7月に外相に任命された。

 それに伴い、定期コラムの執筆を断念。広報担当は、外相という新たな職務に同コラムは「不適切」だと説明していた。

 ジョンソン氏は新聞コラムニストの職を離れると同時に27万5000ポンド(約4100万円)の年収を失い、代わりに14万3789ポンド(約2100万円)というより低い閣僚報酬を受け入れていた。

 数々の失言や迷言で知られるジョンソン氏の最初の職はジャーナリストであり、デーリー・テレグラフには断続的ながら20年にわたって勤務してきた。

 ジョンソン氏は外相を電撃辞任した9日、ブレグジットの「夢は死につつある」と述べ、メイ首相が新たに掲げた方針は英国をEUの「植民地」にする恐れがあると警鐘を鳴らした。(c)AFP