【7月17日 AFP】サッカーオーストラリア代表の歴代最多得点記録を持つティム・ケーヒル(Tim Cahill)が17日、代表引退を表明し、W杯(World Cup)に通算4度出場するなど国際舞台での輝かしいキャリアに幕を閉じることになった。

 代表107キャップで通算50得点を記録している36歳のケーヒルは、W杯ロシア大会(2018 World Cup)のグループリーグ最終戦となったペルーとの試合で途中出場を果たしたのが、サッカルーズ(Socceroos、豪代表の愛称)としての最後のプレーとなった。

 ケーヒルは自身のツイッター(Twitter)に、「きょうはサッカルーズとしてのキャリアにおいて、正式にスパイクを置く日となった。母国を代表することの意味を表わす言葉は見つからない。オーストラリアのエンブレムを身に着けていた間、ずっと応援してくれた皆さん特大の感謝を」とつづった。

 イングランド・プレミアリーグ、エバートン(Everton)の元ストライカーで、オーストラリア出身の選手として最も活躍した選手の一人であるケーヒルは、今後もクラブレベルでプレーするかどうかについては明言しなかった。

 シドニー生まれでサモア人の母親を持つケーヒルは、旧西サモア代表のU-20で国際大会でのキャリアを開始し、統括団体の国際サッカー連盟(FIFA)への熱心なロビー活動を経て2004年にオーストラリア代表の一員となった。その2年後に行われたW杯ドイツ大会(2006 World Cup)で、オーストラリア人としてW杯初の得点を記録した後、2010年南アフリカ大会(2010 World Cup)と2014年ブラジル大会W杯大会(2014 World Cup)にも出場。2007年にはアジアカップ(AFC Asian Cup)でもオーストラリア勢として初のゴールを決め、2015年大会では母国のアジア初制覇に貢献した。(c)AFP