【7月17日 AFP】MLBオールスターゲーム2018(89th All-Star Game)の開催を翌日に控えた16日、毎年恒例の本塁打競争が行われ、ワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)のブライス・ハーパー(Bryce Harper)が、シカゴ・カブス(Chicago Cubs)のカイル・シュワバー(Kyle Schwarber)と一騎打ちの決勝を19-18で制し、本拠地ナショナルズ・パーク(Nationals Park)のファンの前で優勝を果たした。

 1969年以来初めて首都ワシントンD.C.で行われた大リーグ(MLB)屈指のスラッガーによる打撃対決では、選手たちが4分間で本塁打数を競い、本数の多かった選手がノックアウト方式で勝ち進むことになっている。一定の飛距離を超えた場合は、ボーナスタイム30秒が与えられることになっている。

 決勝では先にシュワバーが打席に立ち、9本の本塁打を記録してタイムアウトを取った後、残り時間1分49秒でさらに9発を追加し、合計18本でハーパーを追い込んだ。しかし、25歳でラスベガス出身のハーパーは、2013年以来久しぶりに臨んだ本塁打競争で、「行け、ハーパー」と大合唱する4万3698人の地元ファンを興奮の渦に巻き込んだ。

 ハーパーは最初の1分22秒で4本塁打にとどまると、タイムアウトを取った後の次の1分20秒で5本を追加したが、相手に並ぶまであと9本が必要だった。すると、30秒間で4本続けてスタンドに入れるなどして本数を伸ばすと、最後の1球でシュワバーの18本に並んだ。

 しかし、ハーパーには勝つためのボーナスタイムが残されており、その2球目を中堅スタンドへたたき込んで勝利を決定づけると、電光掲示板の上からは勝利を祝う花火が上がった。(c)AFP