【7月17日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)を制覇したフランス代表が16日、凱旋帰国し、パリ市内のシャンゼリゼ(Champs-Elysees)通りをパレードして数十万人のファンからの大歓声を受けた。

 15日に行われた決勝でクロアチアに4-2で勝利した代表チームは、興味をかき立てられ選手たちを一目見ようとパリに集まった興奮状態の国民の元に舞い戻った。

 選手たちは「世界王者」と記された屋根のないバスに乗り込むと、飛び跳ねたり踊ったりしながら、W杯の優勝トロフィーをそれぞれが手に取った。約30万人が街中に繰り出し、その安全確保のために2000人の警官が配備された。

 シャンゼリゼ通りを後にした選手たちは特注のスーツに着替え、エリゼ宮(Elysee Palace、仏大統領府)でエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領夫妻からの歓迎を受けた。選手たちは夫妻とともに集合写真を撮影した後、国歌「ラ・マルセイエーズ(La Marseillaise)」を歌い、会談のため建物の中に進んだ。

 その後再びエリゼ宮の外に出てきたマクロン大統領は、「みなさん、ありがとう。一団となっているこのチームは美しい」とコメントした。

 エリゼ宮の庭には、キリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)が生まれ育ったパリ近郊のボンディ(Bondy)地区のサッカーチームに所属する1000人の少年少女らを含む約3000人が招かれ、子どもたちは主将のウーゴ・ロリス(Hugo Lloris)から手渡されたトロフィーに触れた。

 決勝戦でとどめの1点を決め、19歳にして世界的なスターとしての地位を固めたエムバペは、W杯を優勝するという目標を達成したと語った。

 エムバペは仏テレビTF1に対し、「フランスの人々幸せにすることができて誇らしい」とコメントしている。(c)AFP