【7月17日 AFP】(更新)米ハワイ(Hawaii)島沿岸で16日早朝、キラウエア(Kilauea)火山からの噴出物が溶岩の見物客らを乗せた船を直撃し、23人が負傷した。うち1人が太ももの骨を折る重傷。地元消防当局が明らかにした。

 被害を受けて船はハワイ島の港に戻り、13人が病院で治療を受けた。残りの人は港で手当てを受けたという。船に何人乗っていたかは不明。

 消防当局が16日明らかにしたところによると、吹き飛んできた「溶岩の塊」1個によって屋根に穴が開き、手すりも損傷した。ハワイ郡のハリー・キム(Harry Kim)郡長の報道官は地元紙に、溶岩が飛んできたのは「爆発」によるものとの見方を示している。

 キラウエア火山では5月3日に噴火が始まり、これまでに数百棟の家屋が破壊されている。一方、溶岩が太平洋に流れ込み、白い煙状のもや(レイズ)が立ち上る様子は絶景として、見物ツアーも催されている。

 米地質研究所(USGS)によれば、活動が活発な亀裂から流れ出た溶岩によって、岸から数メートルのところに小さな「島」が出現している。(c)AFP