【7月17日 AFP】イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に加入したクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が16日、本拠地アリアンツ・スタジアム(Allianz Stadium)で入団会見に臨み、新天地で欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions Leagues)のタイトル獲得に貢献したいと意気込みを語った。

 W杯ロシア大会(2018 World Cup)が閉幕し、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)から移籍金1億ユーロ(約132億円)でイタリアに主戦場を移したスーパースターのストライカーに注目が集まる中、33歳のロナウドはここへは「休暇」で来たわけではないと語り、同年齢の選手が中国やカタールと巨額の契約を結ぶのとは違うことを強調した。

 ポルトガル代表の主将を務めるロナウドは、「自分と同じ年齢でキャリアが終了したと考えている他の選手とは違う」とすると、「他の選手と同じではないということを示したい。自分は違うんだ。この年齢になると中国やカタールに行く選手たちが多いから、キャリアのこの時期にユベントスのような強豪クラブに移籍できたのは、本当にうれしい」とコメントした。

 通算5度のバロンドール(Ballon d'Or)選出を誇るロナウドは、世界中から報道陣が詰めかける中、会見ではほとんどポルトガル語で応じ、「証明することは何もない。数字で示されている通り、自分のサッカーの実績については誰もが知っている。だけど、自分はもっと野心があり、チャレンジすることが好きなんだ」といつものように自尊心を誇示した。

「マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)やレアル・マドリードで実績を残し、そのことに満足しているままではいたくなかった。ユベントスでも自分の足跡を残したい」

 イタリア王者のユベントスは、年俸3000万ユーロ(約39億円)で4年契約を結んだロナウドが、チャンピオンズリーグのトロフィーという聖杯の獲得にチームを押し上げてくれることを期待している。チームはリーグ8連覇に加えて4季連続の国内2冠を目指すものの、その実力をチャンピオンズリーグでは発揮できないシーズンが続いている。

 チャンピオンズリーグでは1996年以降タイトルから遠ざかっているユベントスは、2015年大会の決勝でFCバルセロナ(FC Barcelona)に敗れ、2017年大会の頂上決戦でもロナウドを擁するレアルの前に屈した。

 一方、チャンピオンズリーグで歴代最多の120得点を挙げ、レアルではここ5年間で4度の大会制覇を経験しているロナウドは、「自分たちはチャンピオンズリーグだけでなく、セリエAや他でもトロフィーを目指して戦うつもりだ。チャンピオンズリーグ制覇は容易なことではないから、懸命に努力する必要がある。自分が力になれることを願っている」と語った。

 ロナウドはスタジアム入りしてファンから大歓迎を受けると、午前中のメディカルチェックを経てせわしく会見に臨んだ。本拠地に早朝から集まった数百人のファンが「ロナウド、チャンピオンズ(リーグ)をもたらしてくれ」と大合唱する中、クラブのメディカルセンターから現れた際にはサインや握手にも応じていた。

「こんなふうに歓迎されるなんて、すごく驚いた。仕事を始める上でモチベーションが上がるよ。彼らに報いることができるようにしたいね」 (c)AFP/Terry DALEY