【7月16日 AFP】英宇宙機関(UK Space Agency)は15日、同国初となる宇宙船基地の建設場所にスコットランド・サザーランド(Sutherland)北岸の半島を選定したと発表した。

 英宇宙機関はスコットランドが選ばれたことについて、声明で「垂直に打ち上げられたロケットが求める通りの衛星軌道に到達できる英国で最も適した場所」と指摘。

 また同機関のグラハム・ターロック(Graham Turnock)長官は、新設する宇宙船基地が「英国の宇宙産業における刺激的な新時代の幕開けに一役買う」だろうと語った。

 宇宙産業の専門家によると、スコットランドのグラスゴーは米国外において人工衛星を最も多く製造している都市であり、GPS(衛星利用測位システム)のような天気予報に利用できる小型な衛星に特化しているという。

 欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)によって欧州の宇宙プロジェクトにおける英国の役割に疑問が投げかけられて以降、同国は宇宙産業の育成において独自の道を模索している。(c)AFP