【7月16日 AFP】ナイジェリアの治安筋は15日、北東部ヨベ(Yobe)州にある軍の基地がイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」に襲撃され、兵士ら数百人が行方不明になったと明らかにした。北東部でのボコ・ハラムによる軍部隊への襲撃は2日連続で、一帯における軍の掌握の弱さを改めて浮き彫りにした。

 匿名の軍事筋によれば、武装集団は14日夜、兵士700人余りが駐留する基地に侵入。その後基地に戻ってきた兵士は100人足らずだった。

 襲撃を受けた部隊に死傷者が出ているかは不明。基地は新しく、部隊は商都ラゴス(Lagos)から最近到着したばかりだったという。

 ヨベ州では今年2月、女子生徒100人超が拉致される事件も発生している。

 ムハマドゥ・ブハリ(Muhammadu Buhari)政権は、ナイジェリアは「紛争後の安定期」にあるとしているが、13日にもヨベ州に隣接するボルノ(Borno)州でボコ・ハラムの武装集団が軍の車列に待ち伏せ攻撃を仕掛けていた。(c)AFP/Aminu ABUBAKAR