【7月16日 AFP】15日に行われたサッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)決勝でフランスに2-4で敗れたクロアチアのズラトコ・ダリッチ(Zlatko Dalic)監督は、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入によって物議を醸すPKを取られたチームの運のなさを嘆いた。

 1-1の場面でリプレー映像を確認したしたアルゼンチン人のネストール・ピタナ(Nestor Pitana)主審は、自身が最初に下した判定を変更。イバン・ペリシッチ(Ivan Perisic)にハンドがあったとしてフランスにPKを与え、これをアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)が成功させた。

 そうした判定があったにもかかわらず、ダリッチ監督はVARを「サッカー界にとって良いこと」と弁護したが、決勝にたどり着くまでのPK戦でデンマークとロシアを下したチームは、運を使い果たしてしまったと考えている。

 ダリッチ監督は「審判については絶対にコメントしない。しかし、W杯の決勝であのようなPKを与えてはいけない」と話した。

「フランスの勝利をないがしろにするつもりはまったくない。われわれは少しだけアンラッキーだった。最初の6試合は幸運に恵まれていたのかもしれないが、今日はそうではなかった」

「私たちの選手を祝福しなければならない。今日は今大会で最高の試合を演じたかもしれない。フランスのような強力なチームを相手に迎えたとき、ミスをしてはいけない。少しは悲しいが、自分たちが成し遂げたことに誇りも持たなければならない」 (c)AFP