【7月16日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は15日、フィンランドの首都ヘルシンキで翌16日に行われるロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領との会談のため現地入りした。トランプ大統領はこれに先立つインタビューで、中国と欧州連合(EU)と並び、ロシアも「敵」だと語っていた。

 旧ソ連国家保安委員会(KGB)元職員のプーチン大統領とトランプ大統領が初めて正式に一対一で行う今回の会談は、シリア、ウクライナおよび核軍縮といった多数の難問をめぐり、双方の立場を見極める機会となる。

 トランプ氏はこれに先立つ14日、米CBSのインタビューで、「意外かもしれないがEUは敵だ。ロシアはある面では敵だ。中国は経済面では敵だ、確かに敵だ。ただ中国が悪いという意味ではない。全くない。競争力があるという意味だ」と話した。

 さらにトランプ氏は、ヘルシンキに向け出発した際、ツイッター(Twitter)に「プーチン大統領と会うのを楽しみにしている」と投稿。

 その一方で、「残念ながら私が首脳会談でどれだけうまくやっても、もしロシアが長年にわたり犯してきたあらゆる罪と悪に対する償いに偉大な都市モスクワを与えられたとしても、それでは不十分だという批判に立ち戻るだろう──さらにサンクトペテルブルクももらっておくべきだったと!」とつづった。(c)AFP