【7月15日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が、英国のEU離脱(ブレグジット、Brexit)について、英国は欧州連合(EU)と交渉するよりEUを訴えるべきだとテリーザ・メイ(Theresa May)英首相に提言していたことが分かった。メイ首相自身が15日、英BBCのテレビインタビューで明らかにした。

 メイ首相はブレグジット交渉をめぐり、トランプ大統領が自ら「容赦ない」と評する選択肢が、EUを訴えることだったと暴露。「トランプ大統領は私にEUを訴えろと言ったんですよ。交渉なんかしていないで彼らを訴えろって」と話した。

 米英首脳会談に先立つ12日、トランプ大統領は英大衆紙サン(The Sun)とのインタビューで、メイ首相にEUに対してどう対応すべきか話したと明かしているが、「彼女は同意せず、耳を貸さなかった。彼女は別の方法でやりたいらしい」と語っていた。

 さらに13日に行われた首脳会談後の記者会見で、メイ首相の横に立ったトランプ大統領は、詳細を明らかにすることを避けながら、その選択肢が助言というより提案だったとし「たぶん彼女はそれがあまりにも容赦ないとみているのだと思う」と説明していた。(c)AFP