【7月15日 AFP】牛追いで有名なスペイン北部ナバーラ(Navarra)州パンプロナ(Pamplona)の「サン・フェルミン祭(San Fermin Festival)」が、1週間の会期を終えて14日、閉幕した。今年の負傷者は42人。このうち牛に突かれて負傷したのは2人で、一人はスマートフォンを見ながら走っていたところ、宙に投げ出されたという。

 サン・フェルミン祭の目玉は狭い路地を参加者と興奮した雄牛が駆け抜ける牛追いで、毎年多くの観客を集める。その牛追いも全日程を終え、同祭は14日から翌日未明にかけて行われた深夜の閉幕セレモニーをもって終了した。

 この祭りで負傷者が出るのは毎年のことで、昨年は1万7000人が参加し、64人が負傷。このうち牛に突かれての負傷者は12人だった。

 地元政府によると、今年の負傷者は昨年を下回る42人で、牛に突かれたのは2人だけだった。1人は14日に退院したが、もう一人のスペイン人は腕を牛に突かれて現在も入院中だという。

 赤十字社(Red Cross)は今年のサン・フェルミン祭で630人超の治療に当たり、うち467人が牛追いの参加者だったという。

 牛追いでは1910年からこれまでに16人が死亡しているが、2009年を最後に死者は出ていない。(c)AFP