【7月15日 AFP】北朝鮮と米国は15日、朝鮮戦争(Korean War)で犠牲になった米軍兵士の遺骨返還に関する軍幹部レベルの協議を南北軍事境界線上の板門店(Panmunjom)で行った。韓国の聯合(Yonhap)ニュースが政府関係者の話として伝えた。

 朝鮮戦争(1950~53年)で死亡した米兵の遺骨返還は、先月行われた米朝首脳会談でドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が署名した合意事項の一つ。聯合によると15日、政府関係者が「米朝が遺骨返還についての協議中だ」と述べたという。韓国のテレビでも、米当局者が乗っているとみられる米軍ナンバーの車両が板門店へ向かうニュース映像が流れた。

 北朝鮮の非核化を具体的に協議するため今月訪朝していたマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は、米国防総省の代表団と北朝鮮側との協議が12日かその前後に軍事境界線上で行われる予定だと語っていた。その12日、軍事境界線に北朝鮮側関係者の姿はなかったが、米国務省のヘザー・ナウアート(Heather Nauert)報道官によると、同日に北朝鮮から米国に接触があり、15日の協議開催を提案されたという。(c)AFP