【7月15日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は、英メディアとのインタビューで、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)がブレグジット(英国のEU離脱、Brexit)について「とても複雑な問題だ」と語っていたと明かした。だが、女王との私的な会話に言及することは、英王室の慣習を破ったとみなされかねない行為とされる。

 4日間の日程で訪英中のトランプ氏は13日、ロンドン西郊のウィンザー城(Windsor Castle)でエリザベス女王と面会した。

 だが、15日付の大衆日曜紙「メール・オン・サンデー(Mail on Sunday)」に掲載されたインタビュー記事によると、トランプ氏は英テレビ番組の司会者ピアーズ・モーガン(Piers Morgan)氏に対して、エリザベス女王とEU離脱問題を話し合ったと明かし「女王はとても複雑な問題だと語った。彼女の言う通りだと思う」と述べ、「だれもが(EUに)残るか、残らないかの単純な話のつもりでいたり、様子見を決め込んだりしている」と付け加えた。

 トランプ氏は現在、スコットランド南西ターンベリー(Turnberry)にある、自身が所有するゴルフリゾートに滞在中。その後はフィンランドに向かい、首都ヘルシンキでロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領との首脳会談に臨む。(c)AFP