【7月15日 AFP】14日に行われたテニスのウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)、男子シングルス準決勝で宿敵ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れたラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が、センターコートの屋根を閉じたまま試合を開催した主催者の判断と、前日の試合順に不満を示した。

 大会第2シードのナダルはこの日、同大会の準決勝としては史上2番目に長い5時間15分の激闘の末、同12シードのジョコビッチに4-6、6-3、6-7(9-11)、6-3、8-10で敗れた。前日に行われたもう一方の準決勝では、ケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)がジョン・イズナー(John Isner、米国)に勝利するのに6時間36分を要しており、ウィンブルドンでは2日連続でドラマが生まれた。

 アンダーソンとイズナーの一戦がウィンブルドンの準決勝としては最長、グランドスラム全体でも史上2番目に長い試合となった結果、通算52回目の対決となったジョコビッチとナダルの試合は前夜までに終わることができず、翌日に順延となった。そのため、この日は天候にも恵まれ、気温も30度近くまで上がったものの、コートの屋根は終始閉じた状態で試合は行われた。

 前日はゴルフのパットの練習をしながら、アンダーソンとイズナーの一戦が終わるのを待っていたというナダルは、この日は屋根を開けた状態で再開されるべきだったとしながらも、「お互い素晴らしいレベルのテニスだったと思う。自分は観客ではなかったけど、ファンにとっては最高のショーだったと思う」と語った。

 前日のアンダーソンとイズナーの準決勝は午後8時前に終了したため、ナダルとジョコビッチの試合は、大会規定の午後11時までに終えられなかった。この点についてナダルは、自身の試合はアンダーソン対イズナー戦の前に組まれるべきだったと考えている。

「第1試合がビッグサーバー2人の対決だったことを踏まえれば、スケジュールが少しタイトだったのは確かだ」という32歳のナダルは「もちろん、試合がどれだけ長くかかるかというのは予想できない」としながらも、「でも、そうだな。もし主催者が私たちを先に午後1時からプレーさせてくれていたら、そちらの方が良かったかもしれない。言いたいことはそれだけだ」と続けた。(c)AFP/Dave JAMES