【7月15日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)は14日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第12シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が6-4、3-6、7-6(11-9)、3-6、10-8で第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を破り、自身5度目の決勝へ駒を進めた。

 ウィンブルドンの男子シングルス準決勝では史上2番目に長い5時間15分のマラソンマッチを制したジョコビッチは次戦、南アフリカ勢として97年ぶりの決勝進出を果たした第8シードのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson)と自身13個目の四大大会(グランドスラム)タイトルを懸けて争う。

 アンダーソンがジョン・イズナー(John Isner、米国)を倒した前日の準決勝は決着に6時間36分を要しており、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)では2日連続でドラマが生まれた。アンダーソンとイズナーの一戦は、ウィンブルドンの準決勝としては最長、グランドスラム全体でも史上2番目に長い試合になっていた。

 アンダーソンとイズナーの準決勝が長引いた結果、通算52回目の対決となったジョコビッチとナダルの試合は前日までに終わることができず、この日に順延となった。そして、同日に行われるセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)対アンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)の女子シングルス決勝の開始時間も遅れた。

 ウィンブルドンでは2011年、2014年、2015年の3度にわたり栄冠に輝きながら、現在の世界ランキングは21位で、ここ15年の同大会では最もランクが低いファイナリストとなったジョコビッチは試合後、「言葉にするのは難しい。ただいろいろなことが頭をよぎり、ここ15か月のことを思い出した。ここにたどり着くまでに経験してきた全てのことがね」と語った。

「キャリア最長ともいえる試合で世界最高の選手に勝つことができて感無量。本当に特別だ。どちらに転んでもおかしくなかった。本当に小さなことが勝敗を分けたのは明らかだ。最後のショットまで自分が勝てるか分からなかった。こういう試合のために生きているんだ」 (c)AFP/Dave JAMES