【7月14日 AFP】(写真追加)タイ北部チェンライ(Chiang Rai)県のタムルアン(Tham Luang)洞窟から救出され、病院で治療を受けているサッカーチームの少年12人とコーチが、今月19日に退院することが分かった。保健当局が明らかにした。生命を危ぶまれながらも見事生還した少年らの救出劇について非常に大きな関心が集まる中、少年らに対しては精神的なサポートを実施する一方、メディアの取材は避けるようにアドバイスしているという。

 サッカーチームの名にちなんでタイ語で「イノシシ」と呼ばれている少年らは先月23日、メンバー1人の誕生日を祝うためにタムルアン洞窟に入ったところ、浸水により入り口がふさがれて閉じ込められていた。少年らは今月10日までに全員救出されたが、その救出劇を世界中が固唾をのんで見守っていた。

 ピヤサコン・サコンサタヤトーン(Piyasakol Sakolsattayatorn)保健相は14日、記者団に対し、「13人の少年たちは全員、健康状態も良好で…元気にしている」と述べ、19日には退院するだろうと話した。

 少年らと親は、「心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症」する可能性があるため、家族や友人と過ごし、メディアのインタビューは受けないよう勧められているという。

 精神衛生の専門家らは、とりわけ英国人ダイバー2人に発見される前の9日間、少年らが食料もなく暗闇に閉じ込められていたことに対する長期的な影響について注意を促している。(c)AFP