【7月13日 AFP】中国の民主活動家でノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)受賞者の劉暁波(Liu Xiaobo)氏が拘束下で死去してから1年を迎えた13日、香港の活動家らが中国政府の庁舎前に設置された防犯フェンスに黒色のリボンを結んだ。

 1989年、天安門広場(Tiananmen Square)での抗議行動の指導者的存在の一人だった劉氏は、「国家政権転覆扇動罪」で懲役11年を言い渡され、中国本土で服役中に肝臓がんで亡くなった。

 同日には多数の民主活動家らが、香港に設置された中国政府の代表機関前で民主化を求める抗議行動に参加した。夜には、劉氏の一周忌に合わせた大規模な追悼行事が予定されている。

 3日前には、北京で8年間事実上の自宅軟禁状態に置かれていた妻の劉霞(Liu Xia)氏が出国を認められ、ドイツに到着。

 人権派弁護士の郭家麒(Kwok Ka-ki)氏は劉霞氏の解放について、米国との貿易戦争に直面している中国が欧州に配慮を示したものと指摘している。(c)AFP